オールドファッションカップケーキ (HertZ&CRAFT)
オールドファッションカップケーキ (HertZ&CRAFT)内容
寝て、起きて、仕事をする──それだけの毎日、それだけを好きで選んでいる自分に最近少し憂鬱な39歳・野末。ちょっと無愛想だけど信頼厚い部下29歳・外川は、そんな野末が気になる。ひょんなことから、女子で賑わうパンケーキのお店に2人で行くことに。ここから、外川による野末のためのアンチエイジング大作戦が始まった。休日まで野末のために時間を割く外川に「なぜ?」が募っていく野末だが…!?
オールドファッションカップケーキ (HertZ&CRAFT)口コミレビュー
ものすごい丁寧に描かれてますねえ。心理描写も背景の要素なんかも。家具や部屋の雰囲気までがっつり見てしまうような、時間をかけてじっくりゆっくり読みたくなるような作品でした。野末さん可愛すぎる。最後の書下ろしでやっと、という感じですが、書下ろし前の番外編がまた野末さん可愛い可愛い。とにかく可愛いアラフォー受。社内や休日やあれこれで小さな嫉妬をし合うこの2人の日常の続きを見たいなあ。すごく素敵な作品でした、何度も読み返します。
野末さん、、、こんな上司いいですよね。羨まし過ぎる。好きにならないわけがない。そりゃあ外川くんだって惚れますよ。その外川くんもまたいいんです。イケメンで、あんなに優しかったら好きにならないわけがない。この二人、全方位であらゆる人たちをノックアウトするパワーがあります。席待ちの女の子たちに紛れて私もきゃーきゃーしたいです。「後悔は幸せになるための糧で人生の燃料」とても素敵な言葉ですね。この言葉で外川くんに励まされて、前に自分で言ったくせに、「その説教には聞き覚えがある」って可愛すぎでしょう、野末さん。んで、「受け売りです。」ってしれっと答える外川くんですが、きっと彼にとって、とっても大切な言葉で、きっと野末さんにそう励まされた時こそ彼が恋に落ちた瞬間なんですよね。素敵です。それにしてもこの作家さん、作画、画力共にすんばらしいですね。あー漫画っていいなーと心から思います。前作もとても話題になっていて、読んでみたらとても素敵だったのですが、あのショートストーリーの連作っていうのは、いいんだけど、ちょっと物足りない、というか、続けて読んでると、お腹いっぱい、というか。やっぱりS Sっていうのはあくまでまとまったお話の紆余曲折の後で読んで、ほこほこ、ニマニマするものだと思うんです。だから普通の(笑)お話をとても楽しみにしていて、今回「やっぱり間違いなしだな!」という感じで一人勝手にとても満足してしまいました。次回作もとても楽しみです。
仕事はできるけどプライベートでは無気力になっちゃった40歳上司と、そんな上司を慕うカッコよくて仕事のできる30歳部下のもだもだきゅんきゅんな恋のお話。いやー、ほんともう…かわっ…////最高…最高です…////デビュー作「春と夏となっちゃんと秋と冬と僕 」では高評価ながらも一部行間を読めない系(たぶんな)読者から酷評されてましたが、今作はもう叩きようがないんちゃう?などと思ったり。はー、2人が10年後、30年後も仲良くパンケーキ食べてる姿が見たいわー♡カバー下にもおまけ漫画があるのでお見逃しなく!
前作の短話集はポエミーでした。ポエミーですねっていうレビューもかいた。どっちも高評価だったので2冊同時に買ったわけですが(サンプルもダウンロードして合うかなあどうかなあと思いながらも買いました)今作もやっぱりポエミーだなあと思いました。イケメンで社内でも女子から高評価の2人がなんやかやあってくっついた、というただそれだけの話なんですが、なんていうのかなあ…全コマ全コマ「良いこと言おうとしてる感」というの感じがして鼻につくのです。これはもうなんというか、あ、この店の味付け好みじゃないんだなってかんじです。自分の味の好みがかわるまで、しばらくは来店しないでおこうと思います。
一途な年下部下と、アラフォーを前にして人生に悩み始めたほんわか上司の関係と心の変化が自然で素敵です。それぞれのキャラも魅力的でいい!部下の外川くんの「野末さん好き」な気持ちがちらほら漏れ出ているのが、可愛くてたまりません。表情、コマ割り、背景や小道具の描き方も工夫されていて、映画みたいに臨場感と心情が伝わってきます。本当に細やかな所まで描き込まれているので絵面だけでも十分な見応えがあります。最後にやっと…という場面がありますが、そこに至るまでのモヤモヤとお互いがお互いに好きすぎる感じが最高でした!
入社面接後のあの時から、外川くんはおそらくずっと野末さんに惹かれていて、そして、入社してから今までずっと、尊敬し、慕い、ただただ一緒に仕事ができるだけで嬉しかったんだろうな、と。でも、野末さんのひょんな一言をきっかけに、外川くんがここぞというタイミングをがしっと掴んでいく。とてもナチュラルにやってのける。そんなこんなで、2人の女の子ごっこが始まり、野末さんのアンチエイジング作戦が始まり、、、こうして外川くんは上司と部下という関係から、野末さんのプライベートゾーンに踏み入れることに見事に成功するんですね。何年もかけてここまでたどり着いたのね。良かったね、良かったね、私も嬉しい。外川くん一途過ぎて推せる。プライベートゾーンに踏み入れてからも、本当に外川くんは誠実で優しくて、思いやりに溢れている。野末さんも外川くんのそういうところに徐々に徐々に惹かれていったのでしょう。お互いに、「野末さんがいてくれたから、変われた」と言うし、野末さんも、「外川がいてくれたから自分も変わっていきたいと思えた」(こういう言い方ではないですが)というような言い方をするのですが、でもそれでも、変わるという選択をし、実行に移していったのは、紛れもなく本人たちの努力あってこそで。この人と一緒にいたいから、変わりたい、変わろう。という、2人の相互作用がとても素敵で、読んでいる私が前向きになってしまいました。すごい。相手に行動してもらうことを待つのではなく、きちんと働きかけにいく。あくまでも相手を思いやりながら。恋愛に限らず、人間関係の基本だけど、なかなかできることではないです。どこまでも野末さんの気持ちを慮る外川くんは本当に素敵です。強引さが微塵もない。こんなに大切に思われる野末さんが羨ましいぞ。野末さんも、外川くんに期待するだけでなく、自分から誘ったり、気持ちを伝えに行ったりするし。何より三つ揃いのスーツを着出すところが、意欲さの表明という感じで、五臓六腑にぐっっとくる。うあぁーーーーーーーーーー尊い!!!!な!!!!!!!!!!!!!!!お前らが!!!!!!好きだ!!!!!!!続編もあるということで、生きるしかないですね。生きねば。まじ卍必読☆です。