女神のスプリンター（１） (ヤングマガジンコミックス)
女神のスプリンター（１） (ヤングマガジンコミックス)内容
陸上部でパッとしない成績の高校生・浩太は、かつて“トラックのビーナス”と呼ばれていた義姉の恭子にコーチを依頼することに。ところが彼女が提案してきたのは、思いもよらないトレーニング方法だった……！！ 性欲をガマンすることで一流の陸上選手を目指す、史上初・禁欲トレーニング＝略して禁トレコメディ！！
女神のスプリンター（１） (ヤングマガジンコミックス)口コミレビュー
内容はとても面白かったです。絵は抜群に上手いし、上から命令するヒロインが苦手な自分から見てもギリギリ不快にならないラインを守っていて上手いなと感じました。原作がユリア100式の方なんですね。流石です。ただこの油性マジックで殴り書きしたようなタイトルロゴのせいで折角の美麗な表紙がブックオフで100円のシールが貼られてそうなくらいみすぼらしく見えます。「表紙買い」という言葉があるくらい表紙は大事です。特に文字は一番最初に情報として目に入るものなので、これだけで表紙の印象を左右するといっても過言ではありません。担当編集さんが歳いってる方なのかもしれませんが、絵も内容も良いだけに売り方で作家さんの足引っ張っているのは良くないですよ。
設定もエロの為に無理やり理屈っぽく、いかにもそれっぽく見せているだけで実質的中高生向けのエロ本と変わらない！安直にエロを入れれば売れる！みたいな発想が感じられた。堂々とエロ本で売れよ！(ﾟдﾟ)！
三巻の表紙につられて1-3巻買いました。・・・で、とっても後悔。絵はエロいが、エロさを全くカケラほども感じない魔訶不思議な作品。個人的には女性キャラが全く受け付けない。①羞恥心が欠落してる、腹筋その他バキバキ（※一巻では筋肉描写それほどでもない。）の兄嫁②おっとりマイペース型で、巨乳豊満体型の保険医（私は、中南米系の女性の体型を連想した。）の二人が（三巻までに）登場する女性描写の99％を占める。三巻の冒頭３０ページまでの５ページで同級生キャラが一瞬登場するが、彼女たちは標準体型だし普通にかわいいのでそういうキャラしか描けない作者では無いようだけど・・・。
面白くないし、覚悟がないマンガだなと思う。お色気マンガを描く以上、「しょせんはエロで売れているだけだろ」と言われるのは必然だし、それを言われないように必然性のある設定を作ったり、魅力的なキャラを作ろうとするものだろう。一線は決して超えず、局部は描かず、描いてないからこそエロいというぎりぎりを追求するのが腕の見せ所ではないか。このマンガにもエロに至るまでの設定は一応あるが、必然性とまでは言い難い。義姉に欲情する少年と欲求不満の人妻が互いに求め合う、というストレートな関係性しか見えてこない。純文学的に葛藤するでもなく、どろどろの恋愛劇があるわけでもなく、動物のように疑似セックスをするだけだ。絵柄は非常にうまいと思うが、キャラそのものに魅力があるとは言い難く、見るべきストーリーも特にない。じゃあ、これがエロマンガとして通用するかと言えば、専門雑誌ではとても掲載されないレベルだろうとも思う。過激さが違うという意味ではなく、キャラ同士の関係性がおざなりだからだ。ドSの人妻というフェチズムは見られても、二人が何故そうしたいのか、という感情が描けていない。連載だから後々描くのです、などと言われても、足りていない。このマンガが掲載できているのは、一般誌なのに一線を越えた描写だから、としか言いようがない。エロは出せば売れるが、それは一般誌である以上は禁じ手だし、プライドもない。ゾーニングを引き受けて、コンビニ売りもあきらめたものだけが、堂々とエロを描くのが業界への礼儀であり、一般誌が手を出すのは周囲を巻き込む火遊びでしかない。一般誌でお色気を使う以上、もっとプライドを持って、きちんとマンガとしての完成度を上げて欲しい。
とにかくエロの事で頭いっぱいの男子高校生らしく、抜きたくてしょうがない様子が描かれている。1巻を読んだところ、あまりスポーツのほうは描かれておりません。単なるエロマンガという印象。ストーリーとしてはイマイチな感じでした。マンガに何を求めるかによりますね。
ヒットする少年漫画は「目標へ向かう少年×エロの小出し」で成り立っている。規制やら、「小出しにしてるからエロ漫画ではない」というところで誤魔化しながらそれをやっている。本作品は、「目標へ向かう少年×エロ」を誤魔化すことなく高純度で行った先進的な作品である。甘口に飽きた者が、徐々にエスカレートさせて最後に行き着く辛口の様なものなので、それなりの修行を積んでから読まないと刺激が強すぎるかも知れない。
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