【極!合本シリーズ】 まじかる☆タルるートくん1巻
【極!合本シリーズ】 まじかる☆タルるートくん1巻内容
あの傑作マンガ「まじかる☆タルるートくん」が【極!合本版シリーズ】に登場!主人公・江戸城本丸は、勉強と運動が不得意、喧嘩も弱くイジメられっ子だった・・。だがある時、家にあった大魔法百科で「魔法使いのタルるート」を召喚!魔法を悪用してイタズラや騒動を巻き起こしていたが、ライバルに勝つためにタルるートとの魔法特訓をすることに・・!? ※単巻版1~3巻を収録しています。
【極!合本シリーズ】 まじかる☆タルるートくん1巻口コミレビュー
11円だったので買ってみました。子どもの頃に読んでいた記憶があるのですが殆ど知らない話でした。アニメのルパン三世セカンドシリーズも子どものころに何度も再放送を観ていた筈なのにおとなになってから観たら知らない話だらけだったので漫画もアニメも真面目に観ていなかったのでしょう。この漫画はドラえもんに対するアンチテーゼを込めた作品だそうです。誰も聞いていないのに、作者本人が自身の「東京大学物語」という漫画の中で作中人物にそれを語らせていたので間違いありません。曰く、ドラえもんののび太はドラえもんとひみつ道具に頼ってばかりで成長しないのに対し、本作の主人公の本丸はきちんと成長していくのだとかなんとか。さよならドラえもんを読んでないのか、とかのび太が調子に乗って痛い目にあう話たくさんあっただろ…と誰もが思うでしょうがそもそもドラえもんはギャグ漫画なのでマジに批判してもしゃあないだろ…ドラえもん読んで「化学の利便性に頼れば人は成長しなくていいんだ!」なんて思う子ども居るわけないし…。作者の江川達也はなんらかの思想だかを読者に伝えるべく漫画を描いていたようですが根本的な勘違いとして読者は江川漫画に可愛い女子とエロだけを求めていたのだと思います。この漫画でも少年誌連載のギャグ漫画としては非常にお色気描写が多いです。2回に1回くらいの割合でサービスカットが出てきます。実際、最初に殆ど覚えていないと書きましたが記憶にある話は全部エロい話でした。本丸が魔法で液体化して温泉に入っている女子に触れようとかタルるートくんが先生のおっぱいを云々とかこの画力でやってくれれば男子なら盛り上がろうというもんです。後の巻では本丸が女体化する話もあるので、色々と趣向を凝らしたエロをやっていたわけですね。この頃の江川の画力が低いと言うのはあまりに見識が浅く、無茶な話であり、普通にかなり上手い部類でしょう。連載時期を鑑みても当時、これだけ洗練された美少女絵を描けるのは大したもんです。デビュー前の江川がアシスタントに入った本宮ひろ志が彼の漫画を読み、「意味は全く解らないが女の子が非常に可愛いと思った」という感想を抱いたのは慧眼としか言いようがありません。彼は江川のデビュー作にしてヒットした「BE FREE」を読んでも意味は相変わらず全くわからんと言っていました。妥当な評価でしょう。ただ、個人的にあの漫画は江川達也の最初で最後の傑作だとは思いますが。ToLOVEるがヒットして少年漫画のエロ表現の裾野が広がっている今となってはどうという事もないでしょうが当時の少年誌でこれだけ女子とエロが描けていればそりゃヒットするでしょう。そんな江川の作家としての凋落の時期と画力が低下した時期がほぼ完全に重なっているのがすべてを物語っていると言えます。「東京大学物語」「ゴールデンボーイ」という、最後のヒット作とでも言うべき2作品は終わりは無残なものでしたがある時期まで読者に訴求していたのは画力が保たれていたからであり、その画力によってエロくて可愛い女が描けていたからというそれだけの話です。それ以降の作品群…とある漫画家から酷評された仮面ライダー、漫画の体をなさなくなった源氏物語や日露戦争物語に限らずデッドマンだのラストマンだのゴールデンボーイの続編だの、知らない人も多いと思いますが単行本にもなっていない登場人物が全員シルエットで背景もない家族関係暴露漫画など色々描きましたが結局、画力が衰えてエロくて可愛い女が描けなくなったのが唯一にしてすべての失敗の理由なのです。デッドマンも連載初期の吸血鬼に噛まれた女子の噛み跡が女性器みたいになってそれを鉛筆で云々というところだけはエロくてよかったんですけどね。そこだけでしたよ。なんかそれっぽい理屈で誤魔化しながらエロを読みたいだけの読者が江川漫画のエロは無意味なエロではないのだこれは数学なんだとか訳のわからんエクスキューズを述べながら対外的には正々堂々とエロを読むことが出来たのが江川漫画の魅力の全てなのであります。江川が伝えたいらしい思想だかは意味も解らんし全くどうでも良かったのですが「エロを読みたい」という本音をごまかすには大いに役立ってくれました。本作に於けるバトル漫画化すればウケるというメソッドも幽遊白書のように長く続く事は無かったので何度も繰り返しますが結局はエロ可愛い女子が全てであったのだと思います。世の中には未だにエロくて可愛い女子を描けるだけの一点にのみ才能が集約されている作家が多々いますが、そういう人に限って自分には優れた作家性があると勘違いしているケースが見られるので、先達の失敗を反面教師として、同じ轍を踏まないように可愛くてエロい女子だけを読者に届けていただきたいものですね。江川が活躍していた時代と違ってもう言い訳する必要もないのですから。
大昔ジャンプで読んでたそれ以前の1話、初めて見ました。こんなに下手な絵でもジャンプ連載出来たんですね。無料でしたが開始数ページでギブアップです。落書きかと思いました。
中学か高校の時にやっていたアニメを見て昔漫画を買いました。友達に貸したのか?捨てたのか手元に無くなってしまいましたが・・・懐かしくて、しかもキャンペーンで廉価だったのでつい手を出してしまいました。こんなけしからんエッチな漫画が少年誌に描かれていたなんて、今見ても気恥ずかしいものです(笑)色々バカやっていて楽しいですね。こういう無邪気な漫画は今は色々と規制が入って発行が難しいのか、単に需要が無いのか?確実に時代が変わっていることを感じる漫画でした。楽しいので一度読んでみてはいかが?と思います。
初めてタルるートくんを読みましたがスラスラ読めるタイプのギャグ漫画で読みやすかったです。普通に買うより値段もお得なようでしたので満足です。
巻数の多いシリーズでの安価な合本は有り難いのですが、目次(各話タイトル)もノンブルもなしでは「本」として扱いづらい。再編のコストや愛蔵版との差別化など事情はあるかも知れませんが、読みたい話をさっと引けるようにはしておいて欲しい。
みんなにもオススメしたい作品です。小学生の頃を思い出して懐かしかった。