ワンルームエンジェル (onBLUEコミックス)

ワンルームエンジェル (onBLUEコミックス)

ワンルームエンジェル (onBLUEコミックス)内容

B L 臨 界 点 ! 人生の光と闇を紡ぐ、 はらだ史上、最も優しい物語。 人生投げ気味のヤカラ男×感情シェア天使 ーーーーーーーーーーーーー 趣味なし、友人なし、恋人なし。 生きる価値、なし。 惰性で毎日を送っていたコンビニ店員の幸紀(30代)は、 うっかりチンピラに刺され瀕死になった折、 遠のく意識のなかで、真っ白い羽の美しい「天使」を見たーーー。 お迎えかと思いきや、その後すっかり完治して 帰宅してみると、そこにはあの時の天使が…。 天使のふてぶてしい態度に戸惑いつつ、 記憶もなく、飛べないというのを不憫に思い、 天使をしばらく家に置くことに。 突然はじまった奇妙な同棲生活だったが 天使との日々は、死んだように生きていた幸紀の心に ある感情を芽吹かせてーー。 あなたは、この関係をなんと名付けますか? デビューまもなく、自身が執筆した短編 「止まり木」をセルフリメイクした意欲作!

ワンルームエンジェル (onBLUEコミックス)口コミレビュー

自分は旧JUNE(Jun)から読んでる年季の入った腐れクラスタなんすけど、これ昭和のJUNE小説でよくあったシチュエーションですわ。有名ドコロだと須和雪里さんとかね。まさか平成の最後に古式ゆかしいJUNEテイストのマンガを読むことになるとは思わなかったので少し驚いています。栗本薫さんの言葉を借りるなら、JUNEは孤独な魂の補完を描くジャンルだと思っていてます。そしてBLと呼ばれるようになってからも、魂が呼び合うような関係性を描いた作品は人気があると思います。このマンガもきっとそういう作品だと思います。はらだ氏のことをエロ寄りの作家さんと見る人もいるかもしれませんが、奥底に隠れたタナトスは常に作品からダダ漏れで、いつかそれと正面から向き合うことになると思ってました。それがこういう形で来るとは思いませんでした。タナトスにまみれた主人公が天使に出会って、天使と共に補完しあって、天使が昇天したあとの喪失感から脱したとき、ついに「人生は思ってるほど悪くない」と生を肯定できるようになります。このクライマックスは感動的です。21世紀だからこうなったんだと思います。昭和のJUNEって、主人公が喪失感を持ったまま終わっちゃうのよ。その切なさが良かったファンタジー&ロマンだった時代です。でも悲しみに沈んていてもお腹は空くし、稼がないと食べていけないのが現実。そこまで描ききったことで、ファンタジーな設定に絶妙なリアリティを持たせたと思いますし、前向きな印象を与える後味の良い作品になりました。そうなんですよ、人生は思ってるほど悪くないのです。

『ヘンアイ』に収録されている短編『止まり木』のリメイクです。幸紀(コウキ)の方は見た目がそんなに変わっていませんが、天使の方は髪の色や目がかなり違っています。短編分が1話目になっていて、バイト先のコンビニで刺されて退院したら無職になった不器用で冴えない男が突然現れた羽根を持つ自称・上級天使(でもどうして現れたのとか記憶ナシ)に、そばにいる人間の心身が健やかなら飛べない羽根も回復すると居座られてしまった狭いアパートでの奇妙な生活は、なんとも言えないくらい「はらだ作品」だなぁとしみじみ思いました。内容紹介にもある通りの生きることに無気力な幸紀でしたが、恩恵はなくとも今まで誰もくれなかった言葉を与えられてそれまでに感じたことのなかった心地良さを感じます。で、そんなのだけで済まないのが、はらだ先生の醍醐味。天使の正体と理不尽な過去が明かされて行き場のないやるせなさを噛みしめた後、『よるとあさの歌」を読んだ方なら一発でわかってしまう幸紀の弟の存在も明かされます。――――――が、よく笑うようになった天使が突然目の前から消えてしまい、ありきたりなハピエンじゃないのも良かったです。そして、巻末にはきちんと人心地付ける「救い」がありました。

はらだ先生が以前描かれた単行本(『変愛』)に収録されている『止まり木』という短編を作家さんご自身でリメイクされたものです。前作のほのぼのとした作風に比べ、こちらは結構シリアスで途中読むのがつらくなるシーンもあります。登場人物も増え、その分関係も複雑になります。それぞれに別の面白さがあって、私はどちらもすごく楽しめました。前作では声だけの登場だったキャラクターの名前や顔を知ることができたり、完全にファンタジーだった天使の存在に現実味を感じさせるエピソードがあったり……この作品の世界にどっぷり浸かって、笑ったり泣いたり、まるで長編映画を観た後のような気分になりました。帯に書いてある通りすごく優しい物語です。読んだ後すぐ誰かに勧めたくなります。絡みシーンはありません。この作家さんの漫画はキャラクター同士の濃密な絡みもすごく読みごたえがあるので、それを期待されている方には少し物足りなく感じるかもしれません。ですがそういうシーンがないからと言って間延びしてる感じは全然なく、最後までワクワクしながら読めました。BL漫画を初めて読む人にとってはむしろすごく読みやすいんじゃないかと思います。作中と巻末に面白い仕掛けもありますので、ぜひ手に取ってみてください。

BL歴が浅く、商業誌のみを購入している為はらだ先生がこのような優しくて美しく、心震えるストーリーを描いていると思っていませんでした。いつも読んでいるはらだ先生のダークな感じのお話も好きですが、個人的にはこちらのストーリーが一番好きな作品となりました。1つの映画を観ているような話の重厚さ、毎日観ているニュースのような既視感、それなのにファンタジーも入りつつ、心に訴えかけてきます。これは1つのBL作品としてではなくBLとか女性誌とか関係なしに全世代、男女問わずに読んで頂きたい作品です。今の世の中に考えさせるお話です。こんなに素敵なものを本当にありがとうございますとしか言えません。是非読んで頂きたい!沢山の人に!

サラッとした絵柄ととてもよくあう美しい世界観のお話でした。特に、天使が落ちてきたシーンはあまりにも美しく印象的です。辛いと思いつつ読み終えてすぐ読み直してしまうほど引き込まれました。しかし、ただ辛いだけのお話ではありません。完全なハッピーエンド!みんな幸せ!といった形でなければ納得いかない方、やっぱりエロシーンがなきゃ嫌!という方にはお勧めできませんが、どこか切なくなるようなしっとりしたお話がお好きな方には是非お勧めしたいです。ネタバレになってしまうので詳しく言えないのが残念ですが、この作品のキモでもありますので謎めいた存在の天使くんは何者なのかドキドキしながら読んでほしいです。明確に「恋している!」という描写ではなく、2人の関係は恋を超えた「愛」であったように思います。後半のお互いへの思いやりに満ちていながら儚さ、脆さを感じさせる幸せな日々の描写がとても良かったです。名作と呼ばれる作品でも、基本的な流れは「よくある話」であることは多々あり、このお話も簡潔にまとめてしまえば「最近よくある泣かせるお話」となってしまうのでしょう。しかし、それをキチンと読ませてくれる先生の漫画力が素晴らしいと感じた本でした。

いつだったかの読み切りと世界観?というか話の流れは似てます。キャラづけがちょっとばかり違うかなーという程度。ただ話の着地点は真逆。コメディもありますが、基本シリアスです。エロは一切なし、見どころは会話劇なんでしょうか。読み切りが上手くまとまっていただけに、正直引き伸ばしてるなぁという感じがしてしまいました。感想としてはBLとしては凡作かなぁと。ただジャンル分けせず、漫画としてなら出来はいいのかも?いずれはBL以外に羽ばたいてゆきたいんかなぁと思いながら読んでいました。というかもう一般紙で描いてるのかな。昨今色々厳しいのかもしれませんが、いい意味で!エロでこそ輝く作者さんだと思いますので頑張って頂きたいです。帯のアオリ文に期待をしすぎてしまいました。臨界点ってなんだろう?内容的にはよくあるものでした。最近割とお涙頂戴系BLが多く食傷気味です。画力はかなり高いと思います!読みやすい。

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