エロマンガ先生(9) 紗霧の新婚生活 (電撃文庫)
エロマンガ先生(9) 紗霧の新婚生活 (電撃文庫)内容
「初めて出逢うずっと前から……あなたのことが好きでした」 お互いの過去を打ち明け合い、ようやく心を通じ合わせたマサムネと紗霧。新たな関係を築いていくため、二人は子供の名前を考えたり、初デートに行ったりと初々しいやり取りをする。そんな和泉兄妹に、エルフとムラマサが言ったこととは!? 「つい数日前、オレが実際に体験したことだ」 先輩作家の草薙から、酔った過ちで危険なメッセージを誤射してしまったことを相談されたマサムネと国光。彼の家に現れた人物とは? そして獅童国光渾身の新作小説の内容とは? 「貴方たち兄妹に、謝ることがあります」 叔母の京香に紗霧との新たな関係を報告したマサムネ。だが京香の返答は意外なもので……。氷の表情の裏に隠された京香の複雑な思いとは――? 和泉兄妹に京香がずっと隠してきた「秘密」がついに明かされる!
エロマンガ先生(9) 紗霧の新婚生活 (電撃文庫)口コミレビュー
1巻発売から読み続けています。すごく面白いです。読みだしたら最後まで面白く読めました。楽しい気持ちになります。イラストもすごく綺麗で癒されました。
最後の章はかなり感動もので、泣けました。楽しいだけでなく、泣けるストーリーには必見です。
このきょうだいはこれからどうなるんでしょう?続きを早く読みたくなります。
2人の関係がとうとうここまで進展というお話。発売前に予約をしていたら、発売日に家に届きました。ありがとうございます。
「俺妹」の最終巻でやらかした、伏見つかさの新シリーズ9巻。自身も「俺妹」の最終巻で、主人公に作者の言い訳を代弁させる描写や、これまで築き上げてきた主人公の評価を覆すクズ堕ちと地味子の酷い扱いに呆れ、同作者の作品は避けていたが、たまたまアニメを観て、ちょっと原作に興味を持ち、とりあえずほ9巻まで完読。「俺妹」と同じく読みやすく、わかりやすく、良い意味でのご都合主義、ヒロインは個性豊かで可愛らしく、ラノベとしては、読者に夢を与えてくれる内容ではあった、マサムネが紗霧と互いに相思相愛であることに気付き、交際するまでは。とにかく、「俺妹」の同じ轍は踏まんとばかりにメインヒロインの紗霧を実妹ではなく義妹として、さらには主人公のマサムネには、紗霧を一途に思い続ける青年として描き、マサムネに想いを寄せるサブヒロインからの告白にも「好きな女の子(紗霧)がいるから」と拒絶し、この物語の終着がマサムネと紗霧が結ばれることを約束されているように描いている。マサムネに振られるサブヒロイン、エルフ、ムラマサは、振られてもなお最後は自分がマサムネと結ばれると信じて諦めず、紗霧と結ばれてからもそのスタンスは変わらないご都合主義ヒロインであり、彼女らの活躍なくして、このシリーズは長続きしなかっただろう。マサムネの良き理解者で幼馴染みポジションでもある書店の娘、友恵は、告白できないまま、マサムネと紗霧が結ばれたことを知り、密やかに失恋するが、マサムネとの関係を壊さないため、物分かりの良いヒロインを演じる。ここから個人の感想で、そんなサブヒロインたちの好意に甘えるマサムネは、やはり天然のクズである。紗霧から女関係を精算してきて、と言われたときにラブコメ展開せず、しっかりエルフとムラマサとの関係の線引きをマサムネ自身はすべきだった。また友恵からは、マサムネとはこれまでと同じ関係でいられない、と拒絶され、マサムネに多きな傷を残して欲しかったくらいだ。主人公には、サブヒロインへ立てまくった恋愛フラグを立てた責任を取るためにも、傷つく必要がある。エロゲー的な展開をしながら、エロゲーとは違い分岐できないラノベならではのご都合主義なサブヒロインの設定は上手い、と思ったが、その設定故に恋愛描写の薄っぺらさが際立つ。ハーレム状態から意中の一人を選んだときに、主人公、そして友恵を除くヒロインの心が傷まない、というご都合主義。友恵の心の傷みに気付かない主人公の鈍感力には、辟易する。さすがは「ラノベ主人公」と揶揄されるだけはある。ラノベではこれが最適解なのかもしれない。作者自体も「俺妹」の二の舞になるまいと必死だったことは、文章や設定の端々から感じられた。しかし個人的には、本作も「俺妹」と同じく、物語の畳み方としては微妙だった。あ、9巻の続きもあるのか。個人的には、9巻以降は蛇足かな。ここから、エルフやムラマサの想いに決着を着ける内容にするのでも、それぞれ一巻のボリュームで書かれると正直、話が重い(ラブコメパートに多くページを割くと思うが、それすら決着の重さをかさましする)。やっぱりハーレム系ラブコメラノベは、最終巻手前までが楽しめる。
やはり面白いです。 期待したほどの楽しみを届けします。ただし、10冊を待つ気持ちで読みたいと思います。